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2019年10月10日22:53

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《アート》コートールドの記憶

ノーベル文学賞は大方の予想通り村上春樹は外されて『ベルリン・天使の詩』な作家が授賞したようだ。あとの一人はよく知らない。
村上春樹は個人的に一番好きな作家の一人。すべての作品を読んで、映画化・舞台化されれがその出来栄えを鑑賞する。近作では『1Q84』と『騎士団長』は楽しめたが『多崎つくる』はあれだった。
酒は飲めないけどバーにピンボールがあれば、1クレジットはプレイをするし、三宮のピザパイも2度ほどいただいて、シリアルナンバーをもらっている。
そんな自称・村上春樹ファンな一人だけど、毎年、このシーズンの「文学賞を待ち構えるハルキスト」たちの姿には嫌悪感を覚える一人でもある。
まるで、村上春樹へのリスペクトをはき違え、毎年毎年「また来年」と乾杯をし合う姿には、おいらはもとより、作家自身でさえ吐き気を催しているはずだ。そもそも、そんなシーンなど見てはいないだろうけど。
自分にとっては、村上春樹がノーベル賞作家であろうと、そうではなかろうと、何ひとつ変わりなく彼の文章にリスペクトをしながら、mixi日記の綴り方を勉強していきたい。
フォト
『コートールド美術館展』(東京都美術館)★5.
ようやくコートールドの感想を日記に認めることができる。
2年前の冬、現地へ出掛けて、その魅惑に棒立ちになった記憶が蘇える。
公的ではない、いわゆる私設美術館のマイベスト3がこの3か所。
1クレラー・ミュラー美術館
2バーンズ・コレクション
3コートールド美術館
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1958458779&owner_id=8666179&org_id=1958418289
大きな美術館ではないにしろ、所蔵品が印象派の珠玉。
この美術館がおよそ20年振りの改修に入り、チャンスとばかり日本への巡回を果たしている。
コートールド所蔵品の来日は今回が3回目。
自分の年齢にして21歳、34歳、そして今回。過去2回は印象派に対する印象さえも持てるような感性がなかったので観る機会がなかったわけだが、美術ブームがまだ限られた人々たちだけだった時代にさえ、日本橋高島屋に出掛けてスーラを観ている人には敬意を表したいペンギン
ただ一つだけ書いておく。
大学生時代にいただいていた年賀状の一つに「美術館に連れて行ってもらって云々」という文章を見つけ出した。今は音信不通、没交渉の同級生なのだが、この記憶が一切削げ落ちている。尋ね人でも出して、当時の記憶を探ろうか。いや、やめておこう。
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そもそも小さな個人ファンデーションの所蔵美術館なので、作品数は多くない。
そのうち来日したのは60点。
おいら的にはなんといってもスーラ様の5作品。
現地では9点の作品を見ることができるのだが、5点だって贅沢なものだ。
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期待していた『化粧をする渡辺直美』は、スコットランドの美術館へと長期貸し出されているそうで、13日のラグビーで日本が勝てば返してくれるらしい。(←未確認)
ただし、本作品は過去の2回で来日済み。従って、1984年か1997年の日本橋高島屋か、現地コートールド美術館へ出掛けていれば鑑賞可能。
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スーラ様の次の次に好きなゴッホ画伯は1点だけの来日だが『花咲く桃の木々』(1889)は一見の価値、大有りの逸品。
彼が自ら命を落とす1年前に完成した作品だが、その当時の作品は耳を切り落とし、鬱の極致であることを表すように渦巻きや大振りのマチエールが目立つものばかり。
方や本作については、「山の稜線を青のマチエールで描いている印象的な作品」ペンギンと評価が高い。
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↑同じく所蔵品であるゴッホの『耳に包帯をした自画像』(1889)は、作品の劣化が激しく門外不出。
上野には存在せず、高島屋にも来てくれない。現地で観るしかない(←観た)目

他にもセザンヌ『カード遊びをする人』やルノワール『桟敷席』、ゴーガン『ネヴァーモア』、モネ『秋の効果、アンジャントゥイユ』と再会を果たす。
そして、今回のシンボルアートがこれ。
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『フォリー=ベルジェールのバー』マネワイングラス
思いのほか小さい。現地で初見したときは、もっと大作だと記憶していたが、来日してサイズが縮んでしまったようだ。
必見の作品であることには相違ない。

予想以上に混雑がなく、ほぼスムーズに鑑賞できた。男性陣の多さも、いつもの美術館とは少しの違和感。男性陣はモディリアーニの裸婦を観にきているようだ。
この余裕ある鑑賞は10月12日までの時限措置と思われる。
特に12日は大嵐の東京都美術館。電車無用で行けるなら行くべし。多分、臨時休館で超貸切。
明けて13日になれば、日曜美術館で紹介され『コートールド』って何よ、と無視していた美術館おばさんたちが、印象派展であることを知り、台風一過のこの日から大挙してやってくる。さらには、上野の森クソ美術館で『ゴッホ展』も始まってしまう。
上野の杜、くんずほぐれつ必至。
ゆとりある鑑賞のコツは、金曜日のナイトミュージアム、17時。
夕方には主婦たちが帰宅するし、OLちゃんが上野にやってくるのは18時過ぎ。
ナイトミュージアムは17時〜18時に価値がある。(川オス)
とにかく、行くべし。



本ノーベル文学賞、2年分を発表
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5821684
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