初詣は原点回帰

ことしの初詣は自宅からちょっと歩いて地元の山坂神社。子どものころから毎年の夏祭をはじめ、季節の節目ごとに訪れていた場所。まあ原点回帰ということです。小学生のころ、ウチはわずか数ブロック違いで鷹合神社の領域だったので、この神社のお神輿を担いで町内を練り歩くグループに参加できず本当に悔しかった。仲のいい友人はみな山坂の領域に住んでいたのに。

揃いのハッピを着て掛け声とともにお神輿を担ぎ、随所で近隣の人たちからおやつや飲みものを貰っている親友たち。私はふだん着のままお神輿について歩きながら、来年こそは何とかコネをつけてこの祭りに参加しようと決意した。ところが翌年になるとなぜかそんなことはどうでもよくなってしまった。まあ小学生のころの価値観なんてそんなもんですね。

さてそれから半世紀近く、正月5日目の境内はほとんどひとのすがたがなく、本当にひっそりとしていた。あれ、以前はたとえ三が日が過ぎてももっと賑わっていたと思うけど。そしてここは大相撲春場所が始まるや九重部屋宿舎。3月には元千代大海の親方はじめ千代大龍や千代鳳がやってくる。ことしこそがんばって早起きして朝稽古を見学しようと新年の誓い。

せっかくなので200円にておみくじ購入。ヒマそうにしていた巫女さん数名はみな私より年上だった。第三十三番「吉」。文言をよく読むと末吉オリエンテッドな吉、というかよくここまで無難に可もなく不可もなくまとめたなと思うフレーズばかり。まあどちらにしてもこの時期にはめずらしく、ひっそりとしたおごそかな境内、ちょっとだけ得したような気分になりました。