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2017年09月04日20:36

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ジャンプな六本木

3年ほど前の『わたしのマーガレット展』での感激よ再びとばかり、新聞広告で見つけた『ジャンプ展』への誘いを掛けてくるワイフさん1名。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1933966549&owner_id=8666179
夏休みの大混雑は予想できるし、土日などもってのほか、ロッテのチョコ。
9月になれば平日の健康診断があるから、終わった後に出掛ける恒例のプチ遠足を、今年は六本木にフォーカスして『ジャンプ展』を鑑賞することにした。

この日、仕事休みの三女ちゃんにも声を掛けたら、
ひよこ「六本木に行きたいパティスリーあり手(パー)」を理由についてきた。
フォト
情報によると、確かにお盆シーズンには"2時間待ち”を計測した森アーツセンターギャラリートイレ
ところが水爆実験あとのどんよりした曇天の月曜日、お昼前。
チケット売り場にはおいらたちを含めて5人。
エレベーターに乗り52階へ着き、会場へ向かったものの、まるで公開4日目の『無限の住人』を上映している映画館のように、両手で足りるほどの鑑賞客しかいない。

展示品の構成は見事なほどに力作だった。
少年ジャンプファンにしてみれば垂涎の資料ばかりが並んでいる。
彼らにとってもれば、入場料2,000円は安いくらいだろう。
一方の私たちは・・・

おいらにとって少年ジャンプは小学生から中学生への一つのバイブルでもあった。
展覧会を鑑賞してわかったのは、少年ジャンプとのお付き合いは10歳から14歳までの5年間だったということ。
少年ジャンプの創刊は1968年、おいらときたら、まだ蒙古斑すら残るクソガキの幼虫。
こんな自分が誰からの影響により、『男一匹ガキ大将』『ど根性ガエル』『荒野の少年イサム』『包丁人味平』と次々と好きな作品に出会い、書棚にコミックスが増えていく。

究極は『トイレット博士』。
小学校6年、仲の良かったYくんとともに神保町の集英社へ突撃し、とりいかずよし先生のサインをもらいにいった。
いきなりの出版社訪問に漫画家などいるわけもなく、それでもどうしてだろう。
川崎市からやってきた神童2人への哀れみなのか、将来的な川崎オスカーへのリスペクトなのか、裏口にいた守衛さんは編集部に内線を入れてくれて、そして笑顔でひと言。
ブタ「スナミ編集長が会ってくれるってよ」

ちなみに、スナミ編集長とは、『トイレット博士』にも現れる人気キャラクター。
そのモデルとなった実物が、いきなり訪ねてきた小学生読者に会ってくれるというのだ。
おいらもYくんも飛び上がって喜んだ。今から42年も昔の話だから、記憶は不確かだけど、その歓喜は間違いない。
まるでゴミダメのような編集部に通されて、編集長から直々にサイン色紙をいただいた。
ヘタウマなスナミ編集長のイラストと、楷書で書かれた「角南 某」のサイン。
それまでマンガの中では「スナミ編集長」とカタカナだったから、「角南」の漢字に再び驚いた。
そのときYくんが抱えていた少年ジャンプの裏表紙に見つけた《編集長 角南攻》の記載。
感動したからこそ、42年経った今でもこうして書くことができるんだよな。

この時の御礼を角南編集長に伝えたくても、3年前に鬼籍入り。享年70、合掌。
この時の記憶をYくんと再び辿りたいのに、彼の行方は掴まらず。どこにいる、せいじ。

フォト
出口に唯一「撮影可」のコーナーが設けてあり、
カラオケ「撮った写真に《ハッシュタグ・ジャンプ展》をつけてSNSに投稿すると、ドラゴンボールの特製缶バッジを差し上げます指でOK」と、ほぼおいらに向けて語りかけているおねえさんに敬意を表し、#ジャンプ展でミクシィにあげてみた。

蟹座「これでいいですかハート達(複数ハート)
犬「これはなんのページでしょうか?」
蟹座「えっと、mixi・・・」
犬「mixi what?」
いけね、久しぶりにやっちまった。
森アーツセンターギャラリーにいたすべての従業員が出口に集まって、mixi mixiとささやきあっている。おいらのほうを指差しながら。
時々聞こえるmixに向けられたFワード。
「まだやってるの」
「まだあったの」
「恥知らず」
「タグつけたって誰も見ないじゃない」
「あれってSNSじゃないよね」
「日記の存在そのものがSOSよね」

結局、その後4時間ほど協議されて、「今回は仕方がないので缶バッジをくれてやるが、次からはちゃんとフェイスブックやツィート、インスタグラムを使うように手(パー)」と、国連議長署名入りの制裁決議書を渡された。金ちゃん、どうするよ。

今回のジャンプ展は《第1期》と銘打たれ、創刊から1989年までの足跡を辿る展覧会。
ヒストリーを追っていくと、おいらのジャンプへの知識が1977年でぷっつりと途切れている。
中学2年、或いは3年のころ。
受験のために漫画をやめたはずはない。
ジャンプよりも少し大人気だった『少年チャンピオン』への浮気、否、移り気が原因である。

とはいえ、平成になった今。
パチンコ屋に行けば、その当時の少年少女漫画がパチンコ台の中で踊っている。
パチンカー、パチンコしながら習わぬマンガを読む。

走る美術館妻+三女を追いかけながら、わずか30分の鑑賞会。
嗚呼、そんな展覧会。★3.

(つづくげっそり



本『HUNTER×HUNTER』次週から休載 作者「年内にもう1回復活します」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4748504
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