出先のホテルで日記をマークだけしておいた。日本語が書けない環境でも、数日なら後付け日記で持続できるんだな。出発直前に読んだサンリオ文庫、5冊目で最後のボブ・ショウ。
・メデューサの子ら(77)
海に住む水棲人たちの社会が紹介される。寿命が短く外敵の多い社会であまり楽しそうではないが、異様な文化のありように惹きつけられる。地上人との交流も心ときめくものがある。ややこしいことに彼らの正体は、たんなる水中生活者ではなく、海洋惑星で実験に使われた人間の子孫なのだ。瞬間移動機のせいで地球の海にテレポートしてきたのだ。海洋ものと宇宙ものが混在するのでは、テーマが分裂してしまう。それなら最初から海洋惑星を舞台にすればよかったのでは。
集合知性メデューサは、個性的で恐ろしい敵だ。後半の対決シーンが普通の冒険小説になってしまったのは惜しい。異なる文化同士の衝突といった展開を期待していたのだが。5冊通して読んで、いかにもSFらしいSFを書く作家だと感心した。こういう高品質な中堅作家をもっと紹介してほしいものだ。★★★
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