
2017雪ミクで「えれくとりっく・えんじぇう」。 大胆なわきショットだけど、衣装がヒラヒラすぎて良く見えない。
ハリイ・ハリスンは、サンリオのシリーズもの以外は全部読んだと思っていた。3月の古本漁りでわが目を疑った。聞いたこともない本が並んでいる。創元はチェックしていなかったからだ。ハヤカワとサンリオで事典を出したんだから、創元SFも出してくれ。ほかの出版社からも出ているが、この三レーベルで日本の翻訳SFは九割がた網羅できるだろう。
・ロボット戦争(62)
ハリスンは短編集を五冊ほど書いているが、翻訳があるのはこの一冊のみ。出会えてよかった。
序文で作者が「ロボットの時代はすぐそこまで来ている」と所感を述べている。ロボットテーマに特化した作品集かと思ったら、そうでもなかった。八編のうち四篇はロボットは直接関係ない。
『訓練用シュミレーター』は過酷な火星ロケット乗員の訓練を描く。非情なオチが冴えてる。
『外柔内剛』は、思考型ロボットの人権が「半ば」認められた未来が舞台だ。正当ロボットSFである。社会的なテーマに広がっていくのかと思ったら、個人的なレベルで決着する。やや不満が残るが、こういう世界観は「鉄腕アトム」を連想するせいか、大好きだ。
『法の腕』はロボット警官が活躍する痛快爆笑篇で、『好奇心旺盛なロボット』は機械が感情に興味を持つという古くて新しいテーマだ。いずれも高品質で、腕のいい作家だなと思わせる。
『おれが見ている』はディストピア管理社会もので、スリリングだが結末がやや弱い。
『修理工』『生きのびる惑星』は宇宙SFの佳作。以上三作は、ロボットテーマではない。
表題作こそ、本書の白眉である。地球は二つの陣営に分かれて、何十年も戦争している。戦闘機や戦車はロボット化しているが、指示をだすために人間の軍人も必要だ。ある日敵の新兵器のため、基地は耐えられない高熱に包まれる。このままでは人間は全滅する。が、思わぬ救いの手が差し伸べられた。異様な設定・緊迫した中盤・仰天の結末。完璧なSF短編である。
非常にヒット率の高い短編集だった。もっと読みたい。どこか出してくれないかな。★★★★
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