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2017年04月01日19:58

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バンコクでヴァーチャル・リアリティな読書

27日(月)はセンターワールドに行ったが、ミクは見つからない。日本デパートの紀伊国屋で面白い本が買えた。この話は後ほど。
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象さんの像。体中に絵が描いてある。 夕食は「バーン・カニータ」にて。中央がコー・ムー・ヤーン(豚の首肉ロースト)右側がケーン・マッサマン・ガイ(甘辛いチキンカレー)

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28日(日)最後の夕食はタイ中華の「PIN」へ。フカヒレスープや魚の浮袋炒めを食べた。高級レア食材に特化した店で、フカヒレ以外にはアワビ・ナマコ・ツバメの巣などがメニューに並ぶ。一般的な豚や鶏の料理は、ほとんどない。空腹のときに行くと、食べた気がしない。満腹気味で「量は必要ない」ときにはピッタリである。いつも行きたがる相棒とがっつり食べたい私の間に紛争が起こる。今回はタイミングが合ってよかった。

四年の間に「Gダイアリー」が消えていた。下品な風俗案内雑誌だが、硬派な記事や気鋭のライターのユニークなルポが載っていて好きだったのに。数年前に紙面を刷新(改悪)して風俗記事しか載せなくなったので、毎号は買わなくなった。けど、なくなると寂しい。買春カタログ雑誌なんかにするから、ソッポ向かれたんだよ。
タイ在住のライター水野うしお氏の本を二冊買った。北部タイで家庭を持った人で、文章も上手いしイラストを自分で描いていて、めちゃくちゃ中身が濃い。折を見て紹介します。

・マカリーポン(2012)作:岩井志麻子
バンコク紀伊国屋で買って、その日のうちに読み終えた。
岩井志麻子は大好きな作家だ。デビュー作に注目して以来、ほとんどの作品を読んでいる。
が、最近はホラーから私小説的官能小説にシフトしてきたので、以前ほど熱心ではなくなった。

本作もエッセイと私小説と純粋フィクションが混じった奇妙な作品である。アイデアが生煮えのまま放置されている部分もあり、創作者としていかがなものかと思う。
が、タイで読む岩井作品には格別な味わいがある。ナナプラザのゴーゴーガール殺人事件は、ひとつ先の駅で起こったのだ。おまけに作者はシェラトン・スクンビットを愛用しているという。今回の宿だ。ヴァーチャル読書だなあ。振り向くと血まみれの幽霊が立っていたーーなんてことはなかったけどね。
本書に登場する「アジアのマガジン」はGダイアリーのことだ。生きのいい書き手の中で、きわだってレベルの低いやつがいる。もと娼婦で今は水商売、自称アイドルというすさまじく痛い女だ。この人って、どう考えてもアイツだよな。覚せい剤でタイ刑務所服役中というところも合っている。わかる人だけの楽屋落ちみたいな面白さなので、手放しで高評価はできないが、楽しませてもらった。

タイトルのマカリーポンは、植物から生まれる女だ。タイの伝説とあるが、友人は知らなかった。たぶん作者の創作だろう。売春婦が一攫千金を狙って覚せい剤輸送に関わる短編が気に入った。
つまらなくはないがちゃんと小説にしてくれ、という気がする。★★★
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