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2017年01月15日22:27

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TVアニメ『キャプテンフューチャー』

「キャプテンフューチャー」(全52話+スペシャル)1978年ー79年放映
スペースオペラの代表作「キャプテンフューチャー」のアニメ化となれば、SFファンでアニメおたくだった私は夢中になるのが当然なのだが、放映を必死で追いかけた覚えが全然ない。理由は、

�.魯筌�ワ文庫のフューチャーを楽しんでいたのは75年ごろまでで、「なんで今さら」感があった。
��当時すでに「ヤマト」ブームのあとで、タツノコの「ガッチャマン」「キャシャーン」など中身の濃いアクションアニメも見ていた。毎日のように巨大ロボットアニメが見られた時代だ。その中で個人の英雄が活躍するスペオペは、いかにも古臭くかつ地味だった。

なんと今回が初めてのソフト化らしい。忘れられた作品だったと言える。放映時期が悪かったとしか言いようがない。あと数年早ければ、あるいはゼロ年代以降なら大人気を博していたかもしれない。
ストーリーは原作に忠実で、今見てもかなり面白い。エンタメSFの大家ハミルトン先生の作だから、当然である。次から次へと登場する奇怪なガジェットと予断を許さない展開は、まさにスペースオペラの王道だ。長編一冊をきっちり四話かけて映像化しているので、ややテンポがのろいのが難点か。一時間スペシャルの「華麗なる太陽系レース」は見事な出来だった。

東映動画の泥臭いタッチと宇宙SFが今一つマッチしないのは残念だ。特に女性キャラがまったく美しくないのが痛い。だが、それ以外の主要キャラは悪くない。スリムで精悍なイメージのオットーが三枚目のデブキャラになっている。違和感があるのは最初だけで、バランスを考えると素晴らしいキャラ設定である。グラッグのデザインもいい。大成功といえるのは、イイクとオークだ。めちゃくちゃかわいい。今ならアニメイトあたりに二匹のぬいぐるみが並ぶだろうな。
NHKから「非科学的な内容はダメ」と言われたそうだ。フューチャーに対してそんなこと言われてもなあ。スタッフはさぞ困っただろう。
原作の太陽系は銀河系に置き換えられ、九惑星すべてに住民がいるというおおらかな味わいは消えてしまった。それはいいが、コメット号をディスカバリー型にしてしまったのは痛恨の失敗だ。下手に現代的にすると、かえって古臭くなる。開き直って「海王星は海の惑星で、木星はジャングルの星で、どちらにも原住民がいますよ」とレトロ空想宇宙の味わいを押し出してほしかったが、時代を考えると無理な注文だな。

マニアには受けず、お子様には地味すぎた不運な作品だが、きっちり52本作ってくれたのは、さすがNHKだ。欧米各国にフューチャーの名を知らしめたのは、本作の業績だという。ソフト化されて誰でも見られるようになったことを心から喜びたい。★★★★

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