本日は久しぶりにDIVAを欠勤した。エイブラハム・メリットの作品二冊目である。
・蜃気楼の戦士(1932)
『黄金郷の蛇母神』を読んで主人公の主体性の無さにあきれたが、本作の主人公はもっとひどい。現代アメリカ人の肉体に古代ウイグル戦士が憑依しており、しばしば意識を乗っ取られるのだ。英雄物語ではなく秘境冒険小説として読むべきなのだろうが、それにしても頼りない主人公だ。
精神論を語る部分は退屈だが、秘境の描写はユニークで気に入った。小人族と女戦士族が争っていて、双方にヒロインがいる。ハーレム系ラノベの元祖かもしれない。
操られた主人公が平和な国を侵略する。切り立った崖を突破するため、決死隊がロープを渡す。それが12人の全裸の美少女なのだ。なぜ裸になるのか不明。この場面に武部先生のイラストが入っていたら大喜びだが、残念ながら数段落ちる柳柊二の上に、肌露出も少ない。
バローズが冒険+SFなら、メリットは冒険+ホラー(オカルト)だ。いかがわしい超自然物は見ようによっては味があるのだろうが、あまり私の好みには合わない。アクションが多くて「黄金郷」よりは面白かった。★★★
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