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2016年07月17日17:02

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闇を語る(その7)

奥田 この対談って、前半はどうでもよくて、それに飽きて読み手が減る後半に言い難い話が出ますよね。私が風俗取材を盛んに行っていたのは、もう、三十年ぐらい前になりますかね。その頃の風俗店には、まあ、たいてい秘密の会というのがありました。たいていはお金持ちのお客相手の高額プレイの会とかパーティでしたね。でも、中には、その店の女の子が気に入ったお客を一人だけ誘うSМパーティとかね。そういうのがありました。
執事 やっぱり、あったんですね。そして、そうした交友が奥田さんにもあったわけですよね。
奥田 私は執事さんほどではありませんけど、あまり女性にはモテませんでしたからねえ。そうした特別の交友は少なかったですね。
執事 少ないということは、なくはなかった、と、そうした意味ですよね。
奥田 SМクラブの旅行なんかに運転手として誘われるというようなことはありましね。それから、思ったよりもお客が集まらなかったときの数合わせに呼ばれるというのもありました。風俗店のオーナーとの闇交友はありましたが、こちらは、あまりエッチな話はないんですよ。
執事 特別に秘密の組織みたいなものもあったわけですよね。小説のような。
奥田 そんな話は取材を生業としている私にはしないでしょう。ただ、一度だけ。あるSМクラブで、秘密のショーがあるって言うんで、取材に行ったことがありました。。取材して写真も撮っていいし、それをどの雑誌に掲載してもいいって言われていたんですよ。でも、それなら、そのショーは、ただのSMショー、普通のショーですよね。秘密じゃないですよね。それで、ああ、秘密ショーという名前のショーなんだな、と、そう思って不用意なまま、気楽に行ってしまったんですよ。ところが、お客の前で展開されたのは、どう考えてもリンチなんですよ。緊縛のようなことはあるんですけど、緊縛する前に女王様が別の女王様を殴る蹴るしてね。その後で縛って、ギャーギャー喚く、その女王様を今度は数人で殴る蹴るするんですよ。最後には笑いながら女王様たちがオシッコをかけて、その縛られている女王様を自分たちの奴隷犬の男に犯させたんです。ショーと言えばショーなんですけどね。その写真は使えませんでしたね。もちろん、記事にも出来ませんでした。まさにSМ界の闇に触れてしまった、と、本気でそう思いましたよ。
執事 よく出来たショーだったと、そうも考えられますよね。
奥田 確かにそうですね。ただ、私が臆病だっただけかもしれません。ところで、執事さん。同じ闇でも、もう少し上品でお洒落なほうの闇の話ってないですかね。
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