新作アニメの話です。
「がっこうぐらし」(全12話)
終盤のクライマックスでめぐ姉ゾンビと遭遇し、最終回が卒業式だ。アニメの質の高さに感心して原作を読みながら、ずっと想像していた理想の終盤だった。原作はヘリが飛来したりして外の世界が描かれるのだが、尺の限られたアニメではその部分をカットしている。中途半端に話を広げてから放置するより、そのほうがいい。施設や異変の正体についての謎は残るが、ひとつの話として綺麗に完結している。私はきちんと終わらせてくれる話が好きだ。たいていの人はそうだと思うが、最近のクリエイターにはわかってない人が多い気がする。
はしょるだけでなく、アニメならではの見せ場を盛り込んでくれたのが嬉しい。太郎丸という犬は、原作では数ページしか出てないんだな。読み返して改めて驚いた。マスコットとしてなごませてくれた上に、終盤は重要な働きをする。傑作でした。★★★★★
「乱歩奇譚」(全11話)
乱歩先生は生涯の愛読作家だ。たぶん全部読んでいる。で、大いに期待したのだが。
いきなりのBL風味にのけぞる。大乱歩を侮辱するな!とは言えない。なぜなら同性愛も美少年も乱歩の数多い営業品目に入ってるから。「パノラマ島」あたりまではけっこう楽しめた。影男や黒蜥蜴などの変態キャラも楽しい。
終盤はサスペンスフルではあったが、評価はできない。バタフライ効果だのラプラスの魔だのを持ち出して中坊が数式で世界を変える?どこの中二病ラノベだ。「デスノート」のライトくんに似た思想だが、説得力は雲泥の差だ。変に社会派に走らず、閉じた世界で現代版乱歩を見せてくれれば良かったのに。難しくてできなかったんだろうな。★★
ログインしてコメントを確認・投稿する