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2015年09月24日22:17

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ルカぱいを上から見る/月シリーズ二冊目

フォト
ナンバリングがおっぱいに着いていて、背徳的にHな気がする。
フォトフォト
めーちゃんとハクさんも。あれ?このアングル以前にも撮ったかな。

・月からの侵略(1926)作:エドガー・ライス・バローズ
創元文庫の月シリーズ二冊目で完結編だ。本書には第二部と第三部が収録されている。時空を超えた記憶を持つ男が語る、ジュリアン一族の年代記である。
第一部は月を舞台とする活劇だったが、第二部は裏切り者オルティスに導かれた月人(カルカール人)たちが地球を侵略する。地球は平和を願って武装を放棄していたため、あっという間に占領される。

解説にあるように、カルカール人は共産主義者のメタファーである。バローズ先生はあらんかぎりの憎悪をこめて悪辣に卑劣に描いている。優れた大衆作家であったバローズの作品から、当時のアメリカ人がいかにコミュニストを恐れ嫌っていたか、よくわかる。独ソ戦が始まったとき、アメリカでは「ナチスと同盟してソ連を潰せ」という声が上がったそうだ。確かにソ連のほうがより本質的な敵だろうね。ナチスの独善的民族主義は、アングロサクソンと似たようなものだし。この両者は単なる商売敵だ。
それにしてもカルカール人を「怠け者で口を動かすだけ」「頭が悪く、銃や火薬を自分では作れない」というのはどうだろう。そんな低能に負けた地球人て何なんだ。「アメリカの恩恵を受けてるくせに、裏切った奴がいた」労働組合とか大嫌いだったんだろうなあ。サッコ・ヴァンゼッティ事件が起こるのも無理ないよ。
共産主義にも増して作者が嫌悪しているのは、非武装平和主義だ。武器を持たないことがそんなに怖いのか。これだけ問題があるのに、全米ライフル協会が衰えないはずだ。実際には「正義の人が弱者を守って無法者を射殺する」ことより「無法者が弱者を射殺する」ケースのほうが遥かに多いと思うが。というか、前者のようなケースって現実には聞いたことがない。
ストーリーは相変わらず達者だ。スリリングで予想不可能である。

第三部はかつてのアメリカ白人は、インデアンもどきの部族集団になっており、カルカール人を皆殺しにすべく蜂起する。本物のインデアンは奴隷になっているのだ。あまりに無神経だが、時代を考えると怒る気にはならない。
編集者に嫌われた第二部の反共デストピア小説を、第一部スペースオペラと第三部ウエスタンで挟んで娯楽小説の体裁を整えたわけだ。小説として普通以上に面白い上に、近代におけるアメリカ人の精神構造を知る資料として貴重な本だといえる。★★★★

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