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2014年05月23日16:42

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日本SF作家クラブ/清張の非犯罪小説

5月21日の朝日新聞に、日本SF作家クラブの記事が出ていた。大森望の入会が投票で否決され、怒った会員が十人ほど退会してしまったそうだ。何が驚いたと言って、大森氏がまだ会員でないことが意外だった。どれだけ業績があると思ってるんだ。

会員名簿を見ると、野尻抱介の名前がない。かわりにどう考えてもSFと関係なさそうな、京極夏彦を初めとするミステリ作家の名が散見される。どういう集まりなんだか。現代のSFシーンをリアルタイムで律儀に追っているわけではないので、コメントは控えよう。でもこの顔ぶれを見る限り、「日本を代表するSF人の集まり」という感じは全然しないな。

松本清張プレミアム・ミステリーの続き。
・雑草群落
79年度の作。文庫で上下900ページを越える大作だが、殺人が起こらない。清張はかなり読んでいるが、犯罪が絡まない長編は初めてだ。
骨董屋の高尾庄平は、古美術好きな製薬会社社長に取り入ろうと画策する。愛人の和子や息子の健吉のコネを利用して肉筆浮世絵の贋作を作ろうとするが。
生臭い人間模様がリアルに描かれ、様々な思惑が交錯する重層的な構造は清張らしいが、普通小説の枠を出ないので物足りない。立派な自伝を書いている社長が食わせ物だったり、会社に大手を振って出入りしている謡曲師匠に意外な秘密があったり、謎解きの妙味があることはある。古美術業界の魑魅魍魎を描き出したところも評価できる。文章が達者なせいで、退屈はしない。
が、やはり浮気や贋作の話でこの長さはいらんだろうという気がする。★★★
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