mixiユーザー(id:2615005)

2013年02月01日20:16

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ハインラインのデビュー作か?

40年前後のSFは読み捨てエンタメであり、雑誌に一度載って消えていくことが多かったので、単行本になった順と執筆順が一致しないことも多いらしい。
本作は1948年に出版された最初の単行本なので、本としてのデビュー作と言える。でも雑誌に載ったのは1942年で、71年前だ。これだけでも感心するが、後から出版された長編にそれ以前に書かれたのもあるそうだ。エネルギッシュだなあ。シミだらけのハヤカワ銀背で読んだ。

・未知の地平線
23世紀の未来、遺伝子科学によって人類からすべての疾患が取り除かれた。
いきなり「ちんば、びっこ、めくらは過去の記憶にとどめられるだけだ」と差別語を三連発していただき、引きました。質問。ちんばとびっこはどこが違うんですか。
計画経済と遺伝子操作による管理社会て、どう考えてもデストピアだと思うが、ユートピアとして描かれているのは時代ですなあ。遺伝子に関する解説がいきなり登場したりする。ガーンズバックが盛り上げた近代SFの初期は、「科学啓蒙小説」の側面があったことがよくわかる。

革命軍と戦ったり、冷凍睡眠していた過去の男と出会ったり、盛りだくさんな内容で退屈はしない。が、後年の作に比べるとあまりに通俗的で、かつ一貫したテーマがないので何がやりたいかよくわからない作品だ。一般読者に読んでもらうためにはアクションや恋愛が必要だったのかな。★★

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