『混血児リカ』(72)監督:中平康
東映のスケバン映画に対抗して作られた、東宝の不良少女映画だ。主役の青木リカは役名が芸名になった。本物のハーフだ。やたらと凶悪な面立ちで、あまり可愛いくない。身長170センチでいい身体ではあるが、アスリート的な意味でアイドルぽさは皆無だ。三本の映画に主演しているのに、資料が見当たらない。本作もソフト化は初めてではないか。
女学生が米兵に犯されて生まれたのが主人公だ。年頃になると母の愛人・広瀬に処女を奪われる。
その後は、女を食い物にする男を容赦なくやっつける不良となる。暴れ者ではあるが、悪辣ではない。人身売買された友人を救うため殴り込む。
アクションはリアルで迫力がある。志穂美悦子のようにカッコ良くないし、梶芽衣子のような美しさもないが、泥臭さが味わいとも言える。
ビキニ姿で歌うステージは色っぽい。終盤に梅毒で脳をやられた母親が登場する。社会派と言うほど高尚ではないが、生臭くもスッキリさせてくれる異色の女性アクションである。




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