・「日本スゴイ」のディストピア(2016)
著:早川タダノリ
戦前・戦中の自画自賛日本アゲの書籍を紹介する。最近のネット与太話と共通する内容が多くて驚く。「教科書に載らない」とか「常識は間違ってる、俺の意見が正しい」とのたまうネトウヨの発言は、ほとんどが敗戦と共に消された神国日本絶讚発言が元ネタなんだな。
第三章「礼儀正しい日本人」は各種のマナー啓発本が紹介されている。「大小便は便所でしましょう」と大まじめに書いていて笑える。所かまわずやらかす人が多かったんだろうね。
第四章「よく働く日本人」は労働者に向けて日本精神を説く。労働は全て天皇に対する奉仕であって、報酬を求めてはならないそうだ。薄給と酷使を正当化しようとしたのか。共産主義に対するカウンターとしてはお粗末すぎるな。
第五章「神がかり日本に敗戦はない」敗色が濃くなってからの洗脳本は、まるで悲鳴である。
アジア全土を支配して日本がボスになるそうだ。「日本はアジアのために戦った」といまだに主張する人がいるが、デタラメだということが良くわかる。日本軍は地元人の文化など尊重していない。あくまでも親分は日ノ丸という意識なのだ。白人勢力を一時的に追い出したのは事実だが、自分達が代わりに威張りたかっただけだからね。
日本経済が落ち目になって、国粋ディストピアがまた流行り初めている。今こそ読むべき良書である。




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