mixiユーザー(id:2615005)

2025年07月03日19:51

101 view

焼かないのに焼きそば/「心斎橋幻想」

インスタントラーメンや焼きそばは普通に好きだが、カップ焼きそばだけは「湯で戻す麺を焼きそばと呼べるか」という思いから、ほとんど食べない。最後に食べたのはミクコラボの「だばあしない」ペヤングだ。十年以上昔だ。もちづきさんに影響されて、初めてごつ盛りを食べてみた。ううん、やはり焼きそば味の汁なし麺であって、本物の香ばしさがない。今後十年は食べなくていいな。

・心斎橋幻想 作:黒岩重吾
作者の短編集は四冊目だ。七篇収録。
すべて大阪近辺が舞台である。以前の本のような強烈な推し作品は存在しないが、生臭い情念が味となる佳作揃いである。印象に残ったのは次の通り。

「ぜいたくなホテル」六甲のホテル支配人とダンサーの関係が波乱を呼ぶ。ダンサーの体臭に関する記述がねっちりしてイヤらしい。大人のエロという感じ。地の文で毛唐という言葉が連呼されるのは時代か。
「人形の足跡」団地に住む主婦が広告モデルにスカウトされる。女らしい虚栄と欲望のドラマが展開する。

標題作は、三重の田舎から大阪に出てきた少女が、心斎橋の喫茶店で働く。容姿端麗を雇用条件とする高級店だ。そう言う文化があったらしい。ヒロインは様々な誘惑に惑わされる。容姿に恵まれない女も大変だが、美人も別の意味で苦労が絶えないんだな。

作者の描く湿度の高い男女関係が不思議と気に入っている。私が大阪人であるせいか。★★★
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年07月>
日 月 火 水 木 金 土
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031