『妖怪大戦争』(1968) 監督:黒田義之
特技監督の黒田義之が本編も担当する。人間の視点で見た妖怪ではなく、妖怪たちが主体性を持ち行動する。前作が伝統派怪談なら、本作は「ゲゲゲの鬼太郎」に近い。メソポタミアの遺跡から甦った吸血妖怪ダイモンが日本に飛来し、奉行を殺害して成り変わる。日本の神仏を嫌悪して神棚を破壊するところが納得できる。
屋敷の池に住んでいた河童を始め、大阪弁の油すましや今回は本編に登場したろくろ首など多彩な妖怪たちが楽しい。後頭部にも顔のある二面女が可愛い。この子は今なら人気出るだろうな。掛け合いは愉快だが、ダイモンとの対決は今一つ迫力に欠ける。妖怪は怪獣ほどはバトルに向いていない。
ダイモンの造形は見事だ。子供っぽい内容の割に、登場した子供が話に関わらない。不満も多少はあるが、稀少な妖怪特撮映画として楽しめる。★★★★
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