・ざんねんなスパイ(2018) 作:一條次郎
73歳のわたしは、清掃員として働くエリートスパイだ。ニホーン国の中国人市長を暗殺する指令を受けたが、旨い中華料理をご馳走になり、仲良くなってしまった。
国家・政治・民族主義を風刺した毒舌ユーモア小説である。狙いは理解できるし私の好みだが、文章が饒舌過ぎて読みにくい。終盤で「ここにいる純粋ニホーン人以外はすべて殺そう」という舌の根も乾かぬうちに、「遺伝子検査すると、全員に数万年前に外国人の血が混じっていることがわかった。皆で死のう」と言い出す。
笑える。けど、これは笑い事じゃなくて真実だ。「純粋な」ナントカ民族なんて、たぶん実在しない。
破天荒な筋立てには惹かれるけど、洋楽の引用が多くて煩わしい。マニアは嬉しいだろうが、私は興味ないのでねえ。★★★★
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