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2024年11月11日12:05

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『座頭市血笑旅』『座頭市関所破り』

『座頭市血笑旅』(64) 監督:三隅研次
8作目。第1作の監督で、後に『子連れ狼』『御用牙』を作った人だ。さすがに一味違う。
上映会で見ていた。冒頭の盲人集団の道中を覚えている。「めくらでございまーす」と呼ばわりながら歩く。追われる市を庇って「目明きはタチが悪い。気をつけなせえよ」と声をかけるシーンが忘れられない。

市の好意が仇となって、赤子連れの女が殺されしまう。
責任を感じた市は赤子を父親の元へ届けることにした。子育てをしながらの道中という趣向がユニークだ。おしめを換えながら刺客達をバタバタ斬り倒すなんて、勝新の市さんしか似合わないだろう。道中で知り合った女スリ(高千穂ひづる)を乳母として雇い、思わぬ女房子供連れの道行きとなる。市の誠実な人柄が偲ばれ、惚れ直した。心暖まる傑作である。★★★★★

『座頭市関所破り』(64) 監督:安田公義
9作目。空っ風が吹きすさび、砂ぼこりの舞う場面から始まる。このシリーズは季節感と自然の風景が見所のひとつだ。

評判の良かった名主が殺され、ヤクザと組んだ役人が庶民を苦しめる。十手を預かり二足のわらじを履いたヤクザは、本シリーズでは例外なく極悪人だ。実際のところ嫌われていたのだろう。中田ダイマル・ラケットがゲスト出演する。名主殺し実行犯は利用されただけの哀れな鉄砲玉である。その彼女に滝瑛子。名主の娘に高田美和。乞食同然の老人が市の父親ではないかと示唆されるが、確実ではない。
代官の用心棒に『三匹の侍』の平幹二郎。関所は悪代官が娘の監禁に使うだけで、市が手形無しで突破するわけではない。
★★★★
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