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2024年11月08日18:33

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座頭市エピソード・ゼロ?『不知火検校』

座頭市シリーズを中心に17本のDVDを買い込んで一気に鑑賞している。めちゃくそ面白い。もっと早く気づけば良かった。まあ老後の楽しみが残ってて良かった。

『不知火検校』(60) 監督: 森一生
二枚目として売れなかった勝新太郎が、これ一作でスターダムに駆け登った。ダーティヒーローという概念を日本映画にもたらした画期的な作品である。

勝の出世作なので、座頭市エピソード0という受け取り方がされるようだ。ただし本作の主役と座頭市は、盲人という一点を除いて全然似ていない。座頭市は基本的に正義が勝つ娯楽映画だが、本作は悪党の出世と破滅を描いたピカレスクだ。
盲目の少年七之助は幼いながら悪の天才だ。成長して杉の市となってからは殺人・強盗・強姦などを繰り返す。
狡猾な手口の鮮やかさに舌を巻く。旗本の妻(中村玉緒)を借金で縛って犯す。最高位の検校に就いてからは江戸一番の美人花魁(近藤美恵子)を妻に娶る。貧乏で視覚障がい者という最弱の立場からのしあがっていく姿は、暗いながらも痛快だ。最後に序盤の伏線が回収されるのはいいが、五年も経ってから捕り方が動き出すのは不自然な気がする。破滅のきっかけが唐突すぎる。

その点が唯一の欠点だが、悪党の一代記として充実した見応えだった。★★★★★
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