『座頭市地獄旅』(65) 監督:三隅研次
数えて十二作目だ。第一作の監督である。そのせいか、他の監督が忘れている?「座頭市は目が見えない」という要素が強調されている。「かたわ者を大切にしないと、世の中が悪くなる」というセリフは驚くほど今日的だ。定番のヤクザ一味のボスは、脚が悪い。監督の問題意識なのかな。
十文字という浪人(成田三樹男)と道連れになり、盲将棋に興じる。印象に残る人物だ。お種という子連れの女(宮崎加根子)と知り合う。市が万里昌代版お種を思い出す。切ないけど、彼女が市にとって特別だったのは、心嬉しい。
十文字は市が子供の薬代を稼ぐために協力したり、いい奴である。実は仇持ちで、顔を知る従者を殺す。敵討ちの兄妹を差し置いて、見えない市が正体に気づく所が見せ場だ。何人か殺しているが、他の悪役に比べれば至極いい人で、戦う必要はないと思うが、やはり対決になる。キャラの面白さで最高点。
困った、思いの外できがいい。全部見たくなってきた。
★★★★★
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