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2024年07月05日17:37

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「蝋面博士」

・蝋面博士(1954) 作:横溝正史
蝋人形の中から死体が発見された。病院から盗まれた死体で、殺人ではない。だが、少女スター・オリオンの三姉妹が誘拐され、怪人・蝋面博士は彼女たちを人形にすると宣言した。
オリオン三姉妹は「金色の魔術師」に登場した少女たちとは別人のようだ。金田一耕介はアメリカから帰ってくる時にジャンボジェット機を使う。執筆当時はそんなものはない。「黄金の指紋」にも存在しなかった山陽新幹線が出てくる。文庫で復刻した際に書き替えたのだろう。何の意味があるのか。

ジュブナイルでは少年少女が誘拐されるが、殺されることはない。健全な配慮は結構だが、過去作と同様の趣向が目立つ。動機と犯人が不自然すぎる。

短編が三本収録されている。「灯台島の怪」は得意の地下迷宮に暗号が絡む。「謎のルビー」は宝石の隠し場所に冴えたアイデアが凝らされている。この二作はなかなか面白かった。★★★
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