『天城越え』(83) 監督:三村晴彦
印刷所を営む小野寺(平幹二朗)の元を、引退した老刑事・田島(渡瀬恒彦)が訪れる。捜査の回顧録を作りたいと言うのだ。そこには40年前に小野寺自身が関わった天城峠の殺人事件が記載されていた。
戦争中、14歳の少年だった小野寺は家出して峠を越えようとする。途中で娼婦の花子に出会う。花子の色香は少年に母親の情事を思い出させた。
思春期のむせかえるような青臭い性が描き出される。画面自体に強烈な吸引力があり、目が離せなくなった。
40年前の原罪がフラッシュバックする。動機は大人の男の性に対する憎悪か。母への愛と執着か。
現代パートで二人の男が夕陽をバックに語り合う。美しく凄まじい。平と渡�鵑留薺珊臉錣�見ものだ。論理的な野村芳太郎作品とは対照的に、生々しい情感に訴える力作だ。これもまた清張の映像化だと感心した。
★★★★★
とりあえず清張映画はこれで終わり。新しく見たら、また書きます。
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