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2023年07月31日23:09

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「不連続殺人事件」「人獣細工」

読書日記です。
・不連続殺人事件(1948) 作:坂口安吾
純文学作家が書いた本格推理として有名だ。作者が楽しんで書いているのが伝わって来て、微笑ましい。犯人当ての懸賞を募集し、知人や読者からの手紙を幕間に紹介する。太宰治や尾崎士郎の名が出てきて驚いた。そういえば同時代人だったか。

広大なお屋敷に集まった芸術家たちが次々と殺される。古典的枠組みながら、いかにも作者らしい真相が隠されている。それなりに楽しめた。アクの強い登場人物の相関図は、それ自体が面白い。反面、ミステリとしては少し物足りない。70年以上前の作品にそこまで期待してはいけないかな。★★★★

・人獣細工(1999)作:小林泰三
当たり外れがあるが、そこそこ好きな作家だ。本書はやや残念な部類かな。三篇入り。
表題作は臓器移植がテーマ。ブタの臓器を移植していくと、どこまで人間でいられるか。途中でオチがわかってしまった。「吸血狩り」は少年の一夏の冒険を描く。本編が一番好きかな。男の正体が明確にされないのがいい。「本」読むと芸術の狂気に取りつかれる本が送られて来た。呪いのアイテムは貞子さん以来、手垢の着いたネタになってしまった。作中で語られる芸術論は、ちょっと興味深い。★★★
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