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2017年12月11日22:17

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ナユタン星人/山本作兵衛の画業

鼓童コラボと今年のマジミラでセトリ入りした「エイリアンエイリアン」は、ナユタン星人という人の作品だ。つべで探して数時間聞き込んだ。エイリアンも面白い歌だが、他にも良曲がいっぱいある。レトロSF風味なラブソングという感じ。私の趣味にストライクである。いま最も注目されているPさんらしい。
「アンドロメダアンドロメダ」や「太陽系デスコ」もいいが、「ダンスロボットダンス」が最高だ。https://youtu.be/XjXS5FFi-a8

新しい才能が生まれつつある。ボカロ歌を自然に楽しんでいた人たちが、次世代のボカロPとして活躍しているのだ。これからも一時的な上がり下がりはあっても、文化として定着したと言っていいだろう。尻P(野尻抱介)が「ボカロがオワコンという人は、自分が活躍できないから僻んでいるだけだ」と言ってた。そのとおりだ。
それに加えて、狭義のキモオタというか二次元少女に無分別に萌える連中が、他のジャンルに移ったということもあるかな。ミク人気は拡散し、浸透した。今のファン層は大量のお子様と十代を中心とした若年層だ。その核に音楽の基盤のある愛好家とガチオタミク廃人(私はここに入る)が集結している、というのが現状だろう。
ミクさんを脱ぎゲームや深夜アニメのキャラと同列に考えている連中は、消えていいよ。我々だけで39周年まで立派に戦ってみせる。いや、興奮して何を言ってるのか。

・画文集 炭鉱(ヤマ)に生きる(1967)著:山本作兵衛
歌い出し七ツ 八ツから カンテラ提げて
坑道さがるも 親のばちーーゴットン

子供のころから働かねばならないのは、親の貧しさのせいだ。現代でさえ絶えていない貧困の遺伝である。「ばち」という表現が、なんとも切ない。
明治時代から戦後に至るまで炭鉱で働いていた山本氏が描いた炭鉱の生活風景である。以前から知っていたが、グレゴリ青山の本で見て無性に読みたくなった。
画を正式に学んだひとではない。にもかかわらず、労働現場のスケッチは生臭いほどの迫力である。人物の表情は、昔の香港にあったタイガーバウムガーデンの人物像を思わせる。泥絵の具を塗りたくったような画風は洗練には程遠いが、妙に心惹かれる。
ディテールにこだわったスケッチを見ると、表現力と共に論理的思考力にも恵まれていたことがわかる。過酷な現場に才人がいたせいで、貴重な資料が残った。

最も衝撃を受けた絵は、「ヤマと狐」だ。狐が医者や役人に化けて、重症患者の皮膚を食べにくる。子供のころ見ていたら、トラウマ必至の迫力だ。文章も読みごたえがあるが、なんといっても歴史を証言する絵の数々に価値がある。★★★★★

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