めーちゃんの誕生日なので、おまけポイントがつく。

Blackjackで万歳ポーズを取ってもらう。
・カエアンの聖衣(78)作:バリントン・ジョン・ベイリー
服にパワーが宿っている。服飾文化を越えて、服飾が文明そのものである。破天荒な設定はアニメ「キルラキル」の発想のもととなった、と脚本の中島かずき氏が解説で語っている。ただしストーリーはまったく違う。手塚先生が「モロー博士の島」にヒントを得て「バンパイア」を書いたというが、そのくらい違う。
で本書だが、ページをめくるのがもどかしいほどの吸引力だった。最初から最後まで新奇なアイデアが、ぎっしり詰まっている。生涯を外骨格スーツの中で過ごすスーツ人は、ロシア人の子孫だ。日本人の末裔であるサイボーグ集団は、ヤクーザ・ボンズ(やくざ坊主)に率いられる。やくざ坊主って・・昔の東映プログラムピクチャーにありそうだな。「日本では宗教とギャングが親しかった」。本当かよ、それ。どこの国でもヤクザは信心深いけど。
密輸業者の一員ペデルは、服飾惑星カエアンで作られたスーツを手に入れる。幸福だったのはつかの間で、波乱万丈の運命が待ち受けていた。一方ザイオード星の調査船は、仮想敵カエアンの秘密を探る。ペデルと調査船を交互に描くので、クリフハンガーの連続である。冒険小説として最高品質の上に、カエアン文明の根底はしっかりSF的アイデアが支えており、感心させられる。ううむ、この作者はもっと読みたい。★★★★★
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