mixiユーザー(id:2615005)

2017年10月26日21:55

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『コンピュータ・コネクション』

・コンピュータ・コネクション(74)作:アルフレッド・ベスター
『分解された男』『虎よ!虎よ!』の二長編だけで、永久にSF史に名を遺した作家だ。
この人は業界人ではあるが、専業作家ではない。テレビドラマの脚本や演出が本業だったらしい。本書は「虎虎」以来、約二十年ぶりに書かれた長編である。本人が「書くべきじゃなかった」というほどの失敗作、らしい。
評価は真っ二つに分かれる。期待が大きかっただけに失望したという意見と、「それでも凄い」という意見だ。私は残念ながら前者だ。

原書は一種の言語実験小説というのか、会話が文法を無視する上にラテン語やスペイン語が大量に入っているらしい。翻訳家の苦労が偲ばれる。が、ひどく読みづらい。
ドラマとしても前二作のような魅力がない。不死人が仲間を増やそうとしたり、世界を支配する電脳人間と闘ったりするのだが、共感できないため熱くなれない。主役の一人称を用いたためキャラクターの内面を描写できず、安っぽさに拍車をかけたような。
仲間にアメリカ先住民や昔のインド人がわやわやと登場するところは、けっこう楽しい。

「ネアンデルタール人は現生人類より大きな脳を持っていたのに、絶滅した。親指が他の四本とちゃんと対向していなかったからだ」という嘘か真かわからないようなトリビアが唐突に飛び出す。こういうのも好きだ。でもなあ、独善的でノリについていけないんだよ。★★
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