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2017年02月20日22:08

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たまには外れもある〜ライバーとネヴィル

古めのSFは大体において面白いが、もちろん外れることもある。

・ベティアンよ帰れ(70)作:クリス・ネヴィル
宇宙人の少女が人間社会で暮らしている。ある日、迎えが来た。彼女の選択は?
少女漫画タッチのセンチメンタルなSFである。狙いはわかるが、ヒロインの生活ぶりや地球人に対する違和感が上手く描けておらず、共感しにくい。時おり星間種族の描写が入るのも散漫な印象を受ける。視点をヒロインだけに絞ったほうがよかった。★★

・放浪惑星(64)作:フリッツ・ライバー
傑作の条件とは何だろうか。私は有力な条件の一つに「時代と文化を超越できること」を挙げたい。
ある時期を過ぎると意味がなくなる。同国人でないと理解できない。そういう作品も無価値とは言わないが、語り継がれる傑作とはなりえない。愛好している御三家の代表作やジャック・ヴァンスやバロウズの諸作品は、いずれも時間と空間を軽々と越える普遍的な名作である。

残念ながら対照的なのが本作だ。ライバーは長編「闇よ、つどえ」と短編集が気に入ったので読んでみたが、期待外れもいいところだった。
放浪惑星が地球に接近してくる。相次ぐ天変地異で世界は大混乱だ。惑星は実は巨大な宇宙船で、地球人パイロットは猫型宇宙人タイガリシュカに出会う。
この設定で退屈な話を作るほうが難しいと思うのだが、死ぬほど退屈だ。やたらと固有名詞(当時の流行か)と引用が登場し、うんざりさせられる。視点が多すぎて話が散らかっている。破滅ものと宇宙ものを一作に盛り込んだのはいいが、どちらも虻蜂取らずになっている。だいたい「宇宙種族との同棲?生活」と「地球で右往左往する一般人」を交互に描くって、無茶すぎるだろ。焼肉とぜんざいを交互に一口づつ食べるようなものだ。ヒューゴ賞受賞作だと。賞はやっぱり信用できないな。★
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