スウェーデンにもミステリがあるという話は、だいぶ前に聞いた。そのときは何となく聞き流していたが、思わぬところで読むことになった。
2月の札幌ミク祭りの際、古本屋で買った。目当てはSFだったのだが、ユニークな題名に惹かれて衝動的に入手した。
・お菓子の家(08)作:カーリン・イェハルドセン
ストックホルムを舞台とする警察小説である。犯人側と警察側の双方から経過を追う構成だ。スリリングではあるが、ディテールがいい加減だ。余計なことばかり書いて、こだわるべき部分をすっ飛ばしているような印象を受ける。舞台をもっと狭い範囲に限定すれば、タイトルの意義が生きただろうに。
87分署とスティーヴン・キングを合わせて大量の水で希釈したような作品だ。
動機が幼少時のいじめというのも、平凡だ。むしろ北欧の福祉国家にも日本やアメリカのような問題があるのに驚いた。人間のやることはどこでも変わらないということか。登場人物が類型的すぎて共感できない。★★
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