mixiユーザー(id:2615005)

2015年11月17日21:24

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「えあそ」でミク尻/ウエルズの警世SF(その2)

金の鉱脈みたいな曲だが、動きが早くて難しい。
フォトフォト
上半身の細さに対して、おしりの充実ぶりが嬉しい。

・解放された世界(1913)作:ハーバード・ジョージ・ウエルズ
一次大戦を目前にして書かれた未來SFである。
原子力の存在が立証されて間もないころだ。悪用されるととてつもない兵器が出来上がるーーという恐怖の予測は不幸にして的中した。

作中の1956年、ついに世界大戦が勃発した。大量の原子爆弾によって全世界が焦土と化した。原爆に関する描写は、いま読むと笑える。丸っこい爆弾を、人が手で抱えて落とすのだ。投下前に酸化剤を混ぜて反応させる。落ちた後は連鎖反応によって何年も爆発し続ける。核分裂の連鎖反応を誤解したらしい。
馬鹿にすることは誰にもできない。布張りの複葉機しかなかった時代である。むしろ「核兵器は世界を滅ぼす」という最も重要な点を予測したことを褒めるべきだろう。

滅びた世界ですべての君主は引退を余儀なくされ、生き残った人たちは世界政府を樹立する。言語や度量衡は統一され、今こそ恒久の平和が約束された。
楽観主義が過ぎると言えばそれまでだが、ウエルズの理想は世界連邦だったのだな。
タイトルの「解放された」の対象は、「政府」である。政府すなわち近代国家こそが戦争を起こすのだから、失くしてしまったほうがいいーーという主張のようだ。

浜野輝氏の解説によると、ウエルズはルーズヴェルト大統領と書簡を交わしていた。そこにしたためられたサンキー権利宣言の理念は、トルーマンの時代に日本国憲法の起草案に生かされたというから驚く。なんかもう、スケールが桁外れだなあ。
面白い本ではないが、とても勉強になった。★★★★


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