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2014年09月07日23:52

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「キルラキル」母親殺しのフェミニズム活劇

BJさんに借りたアニメと特撮を毎日見ている。半年間の放映から選りすぐった数本だけに、傑作ぞろいだ。本日は「キルラキル」の話です。

片太刀バサミを抱えた女学生・纏流子は、親の仇を求めて鬼龍院皐月が支配する学園に転校してくる。アナクロな学園バトルを迫力のアクションとぶっ飛んだギャグで熱く描く。
冒頭から惹きつけられるが、学内バトルなどほんの序章に過ぎない。プロットは二転三転して、地球を救うための最終決戦へとなだれ込む。いやもう、手に汗握るどころの話ではない。続きが気になって飯を食う気にもなれないほどだ。作劇センスの素晴らしさには舌を巻く。学内の喧嘩が人類家畜テーマの本格SFに昇華していくとは、誰に予想できようか。さすが「グレンラガン」のスタッフだ。

起伏と転換はジェットコースターさながらだが、どこにも破たんがないのは見事だ。へたくそな素人小説なんか書いてる人は、本作を繰り返し見て「面白いストーリーとはどういうものか」を勉強すると良い。まるで毎回が最終回のような盛り上がりなのだ。

キャラもいい。四天王の面々に加えて、中盤で乱入してくる針目縫が強烈な印象を残す。大阪人としては宝多金男の再登場に喝采を送りたい。
が、なんといっても満艦飾マコだ。彼女こそスタッフの主張の代弁者で、真のヒロインではないのか。「わけがわかんない」という表現が何度も肯定的な意味で使われる。偏狭な宗教や民族主義による拘束とは正反対の主張である。それこそ人が人らしく生きられる世界だ。

物語の原型は息子の父親殺しだ、という意見がある。それを言うなら、本作は娘の母親殺しがストーリーの骨子となっている。男に都合のいい女でも、周囲に流されるだけの情けない女でもなく、自らの意思で苦難を乗り越える少女たちは、実にすがすがしい。斬新でユニークではあるが、どこか懐かしい作風でもある。古株SFファンとしては、70年代のSF夏の時代を思い出した。
やはりガイナックス以前のゼネプロ時代の血脈が続いているのだろうか。
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