20年ほど昔、シンガポールで中国語を学んでいた。学友たちと政治の話はほとんどしなかったが、ひとり何のために外国語を学んでるの?と聞きたくなる愛国ババアがいた。当時流行っていた「中国はもうすぐ破綻する」といった愚劣な低能本を盲信しており、「中国は絶対に日本には追い付けないんだってね」などとほざくので、やんわりと反論した。技術でも経済でも惨敗した現状を見たらどう思うかな。
私もここまで中国が発展してここまで日本が落ちぶれるとは思わなかったけどね。で、当時の中国人は国際都市シンガポールでも実に堂々としていた。悪く言えば威張っていた。その理由について、
「文明を作り出した国だから」と自説を述べた。
「文化の源流は四つしかない」「他は全て模倣でコピー、コピーがオリジナルを上回ることは有り得ない」。さらにババアの嫌な顔を見たさに、
「中国人は自分達が世界一だと信じている。同じ威張り屋でも、日本人は骨の髄まで染み込んだ白人コンプレックスの反動で空威張りしているだけ」
と述べると不快そうな表情で黙り込み、話はここで終わった。明るく楽しい第二第三の学生生活の例外的な風景をふと思い出したので、記しておいた。
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