・「幻」諸星大二郎自選短編集
デビュー以来の愛読作家なので、ほとんどが既読作だった。でも記憶をリフレッシュするため、定期的に過去作をまとめてくれるのはありがたい。好きな作品を挙げておこう。
「涸れ川」乾季は泥の中で眠り、雨が降ると目覚める。異様だが、ありそうな説得力がある。
「遠い国から」その社会では、ガラクタに至上の価値がある。シェクリイやブラウンのような黄金期SFを思わせる一編だ。
「Gの日記」「奇妙なお呼ばれ」はグリム童話の独自アレンジ。作者にしか描けないユニークな雰囲気に惹き付けられる。
「本の魚」栞と紙魚子という少女コンビのシリーズだ。愛書家の冒険譚という珍しいジャンルである。二人の掛け合いが好き。
「異界録」中華系怪談の佳作。これも作者だけのジャンルだ。
改めて読むと、個性的な上に引き出しがやたらと多い人だと感心する。




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