『ある殺し屋』(67)監督:森一生
市川雷蔵の現代アクション映画である。他に「若親分」というヤクザ映画のシリーズがあるが、現代劇のヤクザ物は見る気がしない。
小さな居酒屋を経営する塩沢(市川雷蔵)は凄腕の殺し屋だ。畳針を延髄に打ち込む鮮やかな手口で依頼を遂行する。依頼の代理人・前田(成田三樹夫)は腕前に惚れ込んで子分にしてくれと懇願する。ズベ公のケイコ(野川由美子)も大金の匂いがする塩沢にまとわりつく。
市川の飄々とした雰囲気が、クールな殺し屋に良く似合っている。仕事のために一時滞在する安アパートが、いかにもな昭和の場末である。麻薬取引の横取りを企むが、二人の子分?は裏切る気満々だ。市川の現代ノワールを初めて観た。単純だがスタイリッシュな佳作である。




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