小畑絹子目当ての新東宝映画を二本レビューする。
『少女妻 恐るべき十六歳』(60)監督:渡辺祐介
これもタイトルとは程遠い内容だ。なんと芸術祭参加作品だと。一応社会問題に向き合った、のだろうか。また悪質な売春組織が出てくる。
十代の娼婦たちに一人づつヒモをつけて監視させる。ユキ(星輝美)は監視役の五郎と愛し合い、ベテラン娼婦の銀子(小畑絹子)の手引きで脱走する。ユキ役の子はとても可愛らしい。ダッコちゃんをプレゼントされて遊園地ではしゃぐ無邪気さと、ダーティな稼業のギャップが切ない。
二人は銀子の昔の男で今はカタギの黒木(宇津井健)の元に身を寄せる。そこへ銀子を殺した組長と雇われ殺し屋の三宅(天地茂)がやって来る。三宅は昔の義理から、黒木を助けて組長を殺す。その後黒木に決闘を申し込む。依頼人は殺しても、報酬を受け取ったからには契約は成立しているという理屈だ。なんか凄い誠実さだな。
中盤まで若い二人が主役で、終盤でいきなりノワールになる。分裂してるけど見応えあり。お目当ての小畑は出番が少ない。


『勝利者の復讐』(58)監督:小森白
刑務所から出たばかりの前島(細川俊夫)は、妻子のため更正を誓っていたが、ギャング団のボス深沢(天地茂)に金庫破りの手伝いを強要される。狡猾で残忍な深沢の手で前島は追い詰められ、妻(小畑絹子)は自殺してしまう。前島は自身を犠牲にして深沢を逮捕させようと決意する。
警察が深沢を逮捕出来ないトリックは、双子の弟にアリバイを作らせているから。ショボすぎるだろ。小畑の出番は少なく、単なる犠牲者だ。色々と物足りない。


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