・ブレイクショットの軌跡 作:逢坂冬馬
「同志少女よ敵を射て」「謳われなかった海賊たちへ」でハードボイルド歴史ドラマという新境地を開いた作者の三作目だ。大いに期待したが、がっかり。
舞台は現代日本。期間工がボルトを機関内部に落とした車が出荷されてしまった。問題の車が持ち主の間を転々とするという趣向だが、ストーリーへの車の関わりが限定的で、あまりギミックとして機能していない。
最終的な転売先である中央アフリカの武装集団のエピソードが挟まれる。この部分は面白い。
日本編は格差やコロナ騒動、経済セミナーにつべ動画と言ったプロットが語られる。筆力ゆえに牽引力が強烈で、退屈ではない。特にカモを狙うペテン師たちとペテン師を更に食らう鬼畜どもの群像は読み応えがある。個々の展開はスリリングだが、結末に唖然とした。地獄巡りを見せておいて、これはないだろ。
悪い意味でアメリカ映画みたいだ。劣化した東野圭吾というか。前二作で魅せた魂を削るようなドラマツルギーはどこへ行ったのだ。LGBTが何だって?そんなもの読みたくないよ。次はクルド人か在日韓国人の物語を書いて欲しい。★★★
『101』(96)
今回の機内無料映画だ。「101匹わんちゃん大行進」は年齢一桁のころ親に連れられて見た。内容はまったく覚えてない。覚えてなかったはずだ。実写新作はあまりの無内容に呆れた。犬たちが悪者をやっつけるだけ。やはりディズニーは、とことん自分に合わないことがわかった。センスが壊滅的。多種多様な傑作や力作が見られる日本でディズニーを愛好している人って、何を考えてるんだろう。
ところで、ヤンチャな雄犬がお嬢様犬にレストランでミートボールスパゲティを振る舞う場面を覚えている。あれが101匹だと思ってたが、違った。★
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