mixiユーザー(id:2615005)

2025年06月18日17:04

88 view

重い漫画二作「心の問題」「誰でもないところからの眺め」

愛読継続中の漫画だけでなく、単発でズシンと重い作品を読みたくなることがある。出版社はどちらも太田出版だ。

「誰でもないところからの眺め」(2015) 作:いがらしみきお
ひいき漫画家のいがらし先生である。大震災で多くの住民を失った東北の町で、住民の失踪や自殺が相次ぐ。
「逃げなきゃ」「ここでないところへ行きたい」という思いが伝染しているのか。

見捨てられた地方都市の閉塞感というより、作者個人の心情を描いているように思える。テーマが難解かつ抽象的で、心に響きにくい。独特の絵柄が奇妙な味わいをもたらす。★★★

「心の問題」(2012) 作:武富健治
ネットで教えてもらった初読みの漫画家だ。
六篇収録の短編集である。表題作の衝撃が凄い。弱気な漫画少年に恋が芽生える、と思いきや。ラスト2ページは寝付きたくなるほどショックだ。漫画表現のルッキズムを逆手に取る空前絶後の手法が使われている。

他の作品は痛い社会派やショート怪談など。
「右馬之佐東行日記~首なし猫」は、タイトルロールの妖怪より、主人公が連れている姉妹に目が行く。膝関節が猫の後ろ足のような形状で、直立歩行出来ないのだ。気持ち悪くて可愛い。
ユニーク極まりない書き手であるが、あまり続けて読む気はしない。こっちの心がもたない。★★★★
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年06月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930