mixiユーザー(id:2615005)

2025年06月09日18:56

84 view

『蒲田行進曲』

つかこうへい脚本の映画を二本見た。
『蒲田行進曲』(82) 監督:深作欣二
冒頭の歌にときめいたが、とんだ期待外れ。スターの銀四郎(風間杜夫)が、自分の子を妊娠した小夏(松坂慶子)を子分の大部屋俳優ヤス(平田満)に押し付ける。
こんな奴隷まがいの関係、あるわけないだろ。銀ちゃんの鬼畜ぶりが酷すぎて、他の人物が情けない。
つかこうへいは実は映画界を理解していなかったのではないか。フィクションとして戯画化したとしても、スターがここまで大部屋を見下すのは有り得ない。アクションはヒーローよりやられ役の方が重要という話を聞いたことがある。かっこ良く死んでくれないと、主役が映えないからね。仲代達矢のエッセイに「斬られ役の人に、上手に斬られてもらうためチップを払う」話が出てくる。スターは大部屋の引き立て役に気を遣うのだ。

蒲田撮影所は、1920ー36年に東京に存在した松竹の撮影所だ。蒲田というタイトルは象徴的な意味で、作品の舞台は東映京都の太秦だ。松竹映画なのに太秦で撮影された。珍しいケースだ。
終盤の階段落ちも不満だ。料理屋の中になぜあんな長い階段があるんだ。危険とわかっていてやらせようとするスタッフは映画人失格だ。メタな発言をするなら、当時の香港映画はあんな階段とは比較にならない危険なシーンをバンバン撮っていた。ほとんどがスター俳優の吹き替えなしだ。笑われるぞ。

本作が高い評価を受けたのが理解できない。登場人物が不自然で不快だし、本物の撮影現場にも程遠いと思う。★
2 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年06月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930