・夢殿殺人事件 作:小栗虫太郎
法水麟太郎が探偵を務める本格推理短編六篇を収録。
三篇は宗教施設、一篇は療養所が舞台のクローズドサークルもので、機械的トリックが主体だ。いかにもな昔の本格だが、膨大なウンチクに圧倒される。おかげでストーリーが印象に残らない。
「オフェリヤ殺し」はシェイクスピア劇、「人魚謎お岩殺し」は四谷怪談の舞台上で殺人が起こる。オフェリヤでは法水が役者として舞台に立っていた。この探偵、設定を盛り過ぎだろう。どちらも過去の因縁が絡む陰惨な話だ。好きな趣向だが、膨大な情報量に溺れそうだ。とにかく読みづらい。★★★
ログインしてコメントを確認・投稿する