mixiユーザー(id:2615005)

2025年04月29日16:38

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「海底二万里」

・海底二万里(1871) 作:ジュール・ヴェルヌ
新装版が上下巻で出たので読んだ。フル翻訳は初読みである。かなり分厚いけど、19世紀らしい精密なペン画イラストが大量に入っており、あっという間に読める。

世捨て人のネモ艦長が保有するスーパー潜水艦ノーチラス号で世界の海を巡る冒険紀行である。後の世に絶大な影響を与えた偉大な先駆作だ。大蛸との対決や野蛮人を電気で追い払うシーンは子供向けリライトで読んで、よく覚えている。フルバージョンで驚くのは、海底の地形や海洋生物に関する詳細な記述である。未知の世界への旅を擬似体験させてくれるのは、 SFの原初的な重要ポイントだ。退屈どころか解説部分の方が面白いくらいだ。ガラス張りの潜水艦で世界の海を見て回るなんて、現代でも不可能だろう。150年前の本なのに、いま読んでも胸が高鳴る。
さすがに古めかしい部分もある。生物保護を語った直後に、マッコウクジラを虐殺する。「こいつらは大人しいヒゲクジラを襲うから、絶滅させるべきだ」。いや、それはアカンやろ。今となっては苦笑するしかない。
艦内で供される料理がめちゃくちゃ旨そう。
SF最大の巨人を一人だけ挙げるならウェルズだと思うが、ヴェルヌも負けてないなあ。★★★★★
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