『眠狂四郎無頼控 魔性の肌』(67) 監督:池広一夫
第9作。奉行が天草で押収された黄金のマリア像を、公家に献上するため京都に運ぼうとする。狂四郎は護衛を依頼される。奉行の娘ちさ(鰐淵晴子)が同行することになった。22歳の彼女は人間離れして美しい。歩くフィギュアかCGアニメみたいだ。悪魔を祀る邪教キリシタン黒指党が像を狙っている。本物のハーフである鰐淵にバテレンのネタが振られるかと思ったが、無かった。
狂四郎の京都行きを知って、矢場の女おえん(久保菜穂子)が同行したいと言い出す。二人の美女に挟まれたロードムービーを期待したが、道中は単独行動が多い。
バラバラのエピソードがつながる構成だ。原作は連作短編だから、それでいいのか。岩風呂やエセ美人局の罠はお馴染みのネタだ。青竹を使った仕掛けが目新しい。
毛利郁子が美人過ぎていじめられる門付け芸人として登場する。終盤にどんでん返しが待っているが、唐突すぎる。最終決戦で二刀流を披露する。染め場の立ち回りが美しい。若き鰐淵晴子が見られたことと小ネタが気に入ったので、星4個で。★★★★
『眠狂四郎 女地獄』(68) 監督:田中徳三
第10作。狂四郎は佐伯藩のお家騒動に巻き込まれる。カギを握る小夜姫に大魔神ヒロインの高田美和。男装が凛々しい。
相変わらず美女には事欠かない。偽者純情娘(渚まゆみ)、盲目の娼婦(しめぎしがこ)、居酒屋の女(水谷良重)など。が、本作を盛り上げるのは男たちの戦いだ。
二人の家老が実権を握らんと争う。両派に個性的な用心棒がいて、狂四郎と三つ巴の戦いを展開する。父親の殺害を狙う庶子・辰馬(田村高廣)と銭勘定にうるさい甚内(伊藤雄之助)である。特に甚内は竹光しか持っておらず、相手の脇差しを奪って刺殺する独特の技を使う。
最終決戦は降りしきる雪の中で、それぞれの運命が交錯する。甚内と狂四郎のやり取りに痺れた。★★★★★
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