・了巷説百物語 作:京極夏彦
了は「おわりの」と読む。1149ページのハードカバーをやっと読み終わった。本を持つだけで疲れる。
物理的には改行と空白が多く、内容は複雑だけど分かりやすいので読むのが苦痛ということはない。
いつもの化物遣いオールスターに加えて、憑き物落としの中禅寺州齋と狐釣りの稲荷藤兵衛が活躍する。
理不尽を妖怪に託して事件を納める。
存在しない怪異を論理で解き明かす。
あらゆる嘘を見破る。
いずれも虚と実の境界が曖昧だった時代だから存在できた。迫り来る新しい時代を迎えて、水野忠邦・鳥居耀蔵と背後に潜む大物と対決する。七福連との戦いは壮烈だ。本シリーズというか、京極作品として珍しいストレートな活劇である。共感を覚える人物が次々と倒れるハードさにページを捲る手が止まらない。
退屈と言うわけではないが、後半の盛り上りまでが長過ぎて読み疲れた。★★★★
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