mixiユーザー(id:2615005)

2024年11月14日16:18

106 view

『座頭市鉄火旅』『座頭市牢破り』

『座頭市鉄火旅』(67) 監督:安田公義
15作目。やたらとゲストが豪華な作品だ。後半は歌手やコメディアンのゲスト出演が増える。
旅芝居の一行と市が行動を共にする。座長は水前寺清子だ。一本どっこの歌を披露する。時代劇に昭和歌謡とはミスマッチだけど、喜ぶ人はいても文句つける人はいないだろう。ひょうきんな馬子の役で藤田まことも登場する。ヒロインのお志津は藤村志保。美しい。昔の女優はいいなあ。この人は特に時代劇に良くハマる。
市がゲストに負けじと?宴席で踊りを見せる。なかなかの芸達者だ。

東野英治郎が刀鍛冶を演じる。市の仕込み杖を見て、名匠の手による業物だと評価する。ただし使いすぎのため、あと一人斬れば折れるだろうと。敵は三十人近くいる。最大のピンチを切り抜けるアイデアが泣かせる。
雪の中の死闘は樽が効果的に使われ、盛り上がる。屋内では畳で市を包囲する。市の強さが知れ渡っているため、敵も色々と工夫してくる。頭のいいアクションは大好きだ。★★★★★

『座頭市牢破り』(67) 監督:山本薩夫
16作目。本作は大映配給だが、勝プロの第1作である。
監督は大作「戦争と人間」を作った社会派監督だ。今までのエンタメ職人監督とは作風がまるで異なる。忘れ難い異色作となった。
浪人の大原秋水(鈴木瑞穂)は、百姓たちに酒と博打の害を説き、共同作業を推奨する。社会主義的な指導者だ。当然代官は気に喰わず、冤罪を被せて逮捕する。
市があんま宿に身を寄せる。全員盲人だが、市のような超感覚は持ち合わせていないので、口論から全員で相手構わずひっぱたくバトルロイヤルに発展する。笑えるけど、笑っていいのか。お笑いゲストとして夫婦漫才の京唄子と鳳啓助が出演している。
庶民の味方と思われた代貸しの朝五郎(三国連太郎)は、市が悪辣な富蔵を斬った後は豹変する。仁侠という価値観に対するアンチテーゼのような展開だ。命乞いして逃げ回る朝五郎は過去最高の見苦しさである。
社会問題を盛り込んだリアル寄りの異色作だ。いつものスッキリ快作とは違うが、これはこれでいい。★★★★
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年11月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930