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2024年11月05日16:29

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『スーパージャイアンツ』第6部まで

新東宝の「スーパージャイアンツ」は日本最初のスーパーヒーロー映画である。ビデオ時代からLDまで頻繁に商品化されている。さすがに気が進まないのでスルーしていたが、DVDボックスが買えたので見ることにした。
全9作だ。まず6作までざっとレビューします。2作づつセットになっている。

『スーパージャイアンツ 鋼鉄の巨人』(57) 監督:石井輝男 第6部まで同じ監督だ。
TVで放映された「スーパーマン」を手本に作られた和製ヒーローである。宇津井健が全身タイツで演じている。股間のもっこりを後のテレビタレントに散々からかわれていて気の毒だ。タレントが昔のヒーローを笑い者にするのは大嫌いだが、ここまで目立っていては仕方ないか。当時のスタッフも少しは考えればいいのに。後の世で商品化されることなど想像できなかったのだろうが。
エメラルド彗星で宇宙人たちの会議が開かれている。ヒトデ形やロボット形など、多様な種族が楽しい。スーパージャイアンツが地球の核開発を阻止するため派遣されることになった。悪人が運転するアメリカ車(キャデラックか)の横にリヤカーを引っ張る自転車が映っており、世相が偲ばれる。
第2部『続・鋼鉄の巨人』(57)
1部の続き。メラポリア大使館を隠れ蓑とするアトムAB団が核による世界征服を企む。主人公が単独で粉砕する。孤島の秘密基地は大がかりなセットで意外と良くできている。

第3部『怪星人の魔城』(57)
惑星カピアから来た怪星人は半魚人のようなスタイルだ。暗黒舞踊のチームを起用して非人間的な雰囲気を演出する。上手い方法だ。SFというより少年探偵団のような子供向け活劇である。
第4部『地球滅亡寸前』(57)
不死のカピア人を殺せるVUガスを開発して全滅させる。主役側が化学兵器を使うのは珍しい。

第5部『人工衛星と人類の破滅』(57)
敵は地球上の秘密軍事国家(何それ)だが、人工衛星という名の宇宙船を駆使して地球を狙う。主人公が追撃する際に地表が燃える灼熱の惑星「ゴルドン大火星」を通過したり、スペースオペラ風味が強い。
第6部『宇宙艇と人工衛星の激突』(58)
主人公は空を飛べて怪力無双なのは当然として、宇宙空間でも活動できる。敵の武器は通用しないし、ピンチはほぼない。強すぎないか。

面白いとは言いがたいが、しっかり作ってある。特撮技術も思いのほか優れている。まとめて★★★で。
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