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2024年09月23日15:27

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『婦系図』

『婦系図』(1962) 監督:三隅研次
原作は泉鏡花。「ふけいず」と読んでいたが、「おんなけいず」が正しいらしい。
学士の主税(市川雷蔵)は芸者のお蔦(万里昌代)と愛し合うが、師匠は主税を娘の妙子(三條魔子)の壻にしようと考えていた。三角関係と言うよりは、大恩ある師匠と恋の板挟みになった主税の苦悩を描いた悲劇である。何とも古めかしい。年代を考えれば当然だが。
万里昌代がひたすら耐える健気な女を演じる。綺麗だけど物足りない。当時の男たちの節操の無さに呆れる。芸者を囲って子を産ませておきながら、売女呼ばわりして差別する。不倫で生まれた子供が二人も出てくる。生臭いくせに世間体だけはつくろうのが腹ただしい。

共感できる人物は皆無だ。古典を知るという意味で見た価値はあったかな。「別れろ切れろは芸者の時に言う言葉」というセリフは、昔の漫画などでパロディとしてよく使われていた。元ネタは本作だったのか。★★★
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