・黄金の指紋 (1953) 作:横溝正史
横溝ジュブナイルのひとつ。あっという間に読める。
レギュラー悪役・怪獣男爵と別口の悪党コンビが警察や探偵のチームと三つ巴の戦いを展開する。指紋が刻印された燭台の争奪戦だ。幼児が乾く前の金メッキに触れてしまったことが出自の確証となる。アイデアがユニークで、ストーリーは変化に富んでいる。楽しめたけども、怪獣男爵が強力過ぎて別の悪人が早々と潰されてしまうのが、ちょっと残念。
怪獣男爵は乱歩の二十面相に匹敵する悪のレギュラーだが、二十面相のような洒落っ気はなく、ひたすら残忍で凶悪だ。少年物の金田一は格好良すぎで、別人みたいだ。まあこれも横溝ミステリの成果のひとつだ。★★★
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