新東宝のデコちゃんも一応これが最後。また発売してくれたら見るかもしれない。
『朝の波紋』(52) 監督:五所平之助
28歳の高峰秀子がバリバリの会社員・篤子を演じる。英語が達者で大きな商談を自力でまとめる。かっこいい。本作の喫煙シーンのために煙草を覚えてヘビースモーカーになったそうだ。
親戚の少年・健一が同居している。篤子の婚約者と健一の父は戦死した。時代を感じさせる重い設定だ。篤子は健一と友人付き合いをする伊能田(池部良)に好意を抱くが、彼はライバル会社の社員だった。
戦後間もない頃の社会を、最先端の営業マンから下働きの労働者まで丹念に描き出す。きめ細かい演出である。健一君が愛犬ペケを捨てるように命じられ、家出してしまう。篤子と伊能田が健一を探す場面で、煙草をくゆらす浮浪児が登場する。子役に喫煙させるとは思えないので、本物だろう。
結構ハラハラさせられるが、最終的にはハッピーな気分で終わる。爽やかな快作だ。★★★★
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