mixiユーザー(id:2615005)

2024年04月02日15:38

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非推薦小説「応家の人々」

・応家の人々(1961) 作:日影丈吉
この作者は探偵小説アンソロジーで何作か読んだことがある。内容は忘れてしまったが、ユニークな名前を覚えていた。長編は初読み。

もと憲兵隊の将校が毒殺された。主人公の脳裏に植民地時代の台湾で起こった連続殺人が浮かぶ。
興味のある時代と背景なので読んでみた。昔の台湾らしいノスタルジーと異国情緒が描かれている。旅芸人や土地廟の話は、まずまず魅力的だ。探偵小説としての解決は平凡で物足りない。

過去の事件が現代にどう繋がるのかと思ったら、なんと過去編だけで終わってしまう。「文句を言われても筆者は困るのである」とのメタな放言で終わる。
ふざけるな。困るのは本を買った読者だ。憲兵の偉い奴なんて植民地人に恨まれないわけがない。過去の怨念が現代にどう繋がるかを読ませる話じゃないのか。こんな欠陥品を復刻した出版社の見識を疑う。★★
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