ミク誕生日は明日か。マジミラのため上京します。
読書日記を二冊ぶん書いておこう。
・大迷宮(1951) 作:横溝正史
「怪獣男爵」の続篇である。双子の少年たちと迷宮の謎がテーマだ。探偵は金田一耕助。明智先生と同様に金田一も少年小説に出演していたのか。前作ほどはワクワクしない。だいたい金田一は子供向けヒーローという柄じゃないだろう。★★★
・わが青春の台湾 わが青春の香港(1994) 作:邱永漢
この人の食エッセイや経済論は愛読していた。
本書は少年時代から青年期までの自伝だ。激動の時代を生きた波乱万丈の青春期は読み応え抜群である。文章が流麗で読みやすいのも嬉しい。
植民地時代の台湾は親日一辺倒のように語る人が多いが、そんなわけがない。差別はしっかり存在した。植民地人は二流の日本人という扱いだったのだ。淡々とした筆致だが、植民地の実相は伝わってくる。
終戦後、台湾独立を夢見て留学先の東京から戻ったものの、国民党の暴虐を恐れて香港に亡命する。このあたりは下手なスパイ小説よりスリリングだ。香港人女性と結婚する際の文化摩擦の話が面白い。資本主義圏の中国人国家でも、風俗習慣にはかなりの差異があるようだ。
植民地に生を受けた人物の生きた証言は、貴重な歴史的資料だ。面白く読めるのが嬉しい。★★★★★
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