友人となんばでランチをしたあと、未練がましくも我々は府立体育会館まで足を運んだ。いつもの春場所ならごった返す狭い歩道にもほとんどひとのすがたはなく、体育館全体のたたずまいもふだん何も開催していないときのそれに近かった。とりあえずフォト(右)に残そうと「無観客で開催」と付記された掲示板にスマホを向けた瞬間のことだった。
いきなり私のすぐそばでカシャカシャといくつものシャッター音が響いた。びっくりして(…というのはウソでうすうすわかっていたけど)そちらのほうを見ると報道のカメラマンがそろって私にフォーカスしていた。つまり私は”無観客開催が残念でならない熱心な大相撲ファン“という彼らにとっては非常においしい画(え)だったわけだ。
このさいとばかり私と友人はカメラマンのひとりを捕まえて、いろいろと逆取材してやった。当然話題は今回の取材規制。「大変ですわ」と言いながらも、自身が置かれた厳しい取材環境を誰かに喋れる彼はどことなく嬉しそうだった。ひょっとしたらきょうどこかの媒体に、スマホを構える私のすがたが載っているかもしれません。
…ということで、異例の春場所が始まった。自宅に戻ってテレビ観戦、まず最初に抱いた気持ちは悲しさ。なんで力士たちはこんなガラガラのなか相撲を取らなくてはいけないんだろうと。まあそのうち慣れてくるのかもしれないけど、他にもいろいろ思うところはあり。そのあたりはこの15日間のあいだいろいろ書いていくことにします。
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